いちばん多い希望

褒められたい、と思うこと

言葉責めの中で、いちばん人数が多く、いちばん通しやすい希望がこれです。強い言葉は苦手でも褒められるのは好き、という人はとても多く、そこから始めるのが結局いちばん続きます。

褒め言葉が効く理由

行為の最中は、自分がどう見えているか分からない状態が続きます。表情も、声も、体も、自分では確認できません。この見えなさが不安として働き、褒め言葉はそれを一時的に解消します。

だから褒め言葉は、他の方向と違って副作用がありません。恥ずかしさは残りますが、自己評価が下がることがないため、終わったあとに引きずるものがない種類です。

欲しい褒め言葉には種類がある

同じ「褒められたい」でも、どこを褒めてほしいかは分かれます。相手に渡すときは、この違いを1つだけ伝えると精度が上がります。

見た目を褒めてほしい「かわいい」「きれい」。いちばん一般的で、相手も言いやすい種類です。
反応を褒めてほしい「その顔、好き」「声、いいね」。見られている実感が強く出ます。
存在を褒めてほしい「一緒にいられてよかった」。行為の外まで効くので、後に残りやすい種類です。

3つ目を求めている人が、1つ目ばかり言われて物足りなさを感じている、というすれ違いはよく起きます。

褒められると疑ってしまうとき

褒められたいのに、実際に言われると素直に受け取れない——という人は少なくありません。お世辞ではないか、その場だけではないかと考えてしまい、嬉しさより先に検証が始まります。

この場合に効くのは、褒め言葉の量ではなく具体さです。「かわいい」のような一般的な言葉は誰にでも言えるので疑いやすく、「さっきの目の動きが好き」のようにその場でしか言えないことは疑いようがありません。

相手に頼むときも、量より具体さを求めるほうが満たされます。「今日のどこが良かったか教えて」のように、答えを限定する形にすると具体的な言葉が返ってきやすくなります。

褒めるのが苦手な相手には

褒め言葉を口に出すのが照れくさい人は珍しくありません。この場合、言葉の量を求めるより、言うタイミングを1つ指定するほうが実現します。

「終わったあとに一言でいいから言ってほしい」回数を1回に限定するので、負担が最小になります。
「暗いときなら言いやすくない?」顔が見えない状況を作る提案。言う側の照れも下がります。

それでも難しければ、文字で受け取る形もあります。あとから送られてくる一言は、その場の言葉と同じかそれ以上に残ります。

褒められ慣れていないと、そもそも何と返せばいいか分からず、その気まずさで頼むのをやめてしまうことがあります。返事は要りません。黙って受け取るだけで成立しますし、「ありがとう」と言えば十分です。

反応が薄いと相手が言わなくなるのでは、と心配になるかもしれません。実際には、否定されなければ言う側は続けます。困るのは「そんなことない」と打ち消されることのほうなので、受け取れないときは何も言わないほうが結果的に続きます。

よくある質問

褒められたいと言うのは、わがままですか?

言葉責めの中でいちばん人数の多い希望です。副作用がなく続けやすい方向なので、最初に伝えるものとして向いています。

褒めるのが苦手な相手にはどう頼めばいいですか?

量を求めるより、タイミングを1つ指定するほうが実現します。「終わったあとに一言だけ」のような形です。

褒められているのに物足りないのはなぜですか?

褒めてほしい場所がずれていることがあります。見た目・反応・存在のどれを求めているかを伝えると変わります。

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