意味と種類

言葉責めとは?

言葉責め(ことばぜめ)とは、体への刺激ではなく言葉によって相手の気持ちを高める行為を指す言葉です。辞書に載っている語ではなく、性的な文脈で使われるようになった俗語のため、人によって指す範囲がかなり違います。

言葉の成り立ちと読み方

読み方は「ことばぜめ」です。攻め立てる意味の「責め」に「言葉」がついた形で、もともとは縄や道具を使う「責め」に対して、道具を使わない種類を区別するために使われはじめた語だとされています。

検索では「言葉攻め」という表記も同じくらい見かけます。攻撃の「攻め」を当てたもので、意味の違いはほとんどありません。ただし本来は責め立てるという意味なので、「責め」のほうが表記としては通りがよく、検索される数も多くなっています。

英語圏では dirty talk がおおよそ対応する言葉ですが、こちらは「きわどい話をする」という意味合いが強く、日本語の言葉責めが含む焦らしや羞恥のニュアンスまでは入りません。訳語として並べられることはあっても、指す範囲は同じではありません。

4つの種類に分けると分かりやすい

「言葉責め」とひとまとめに呼ばれていますが、実際に行われていることは方向の違う4種類に分かれます。自分がどれを想像していたのかが分かると、合う・合わないの判断がしやすくなります。

① 賞賛型

褒める、肯定する、かわいいと言う方向です。受け止めやすく、苦手意識を持つ人が最も少ない種類です。恥ずかしさは残りますが、否定されないので安心感が同時にあります。

② 焦らし型

「まだ」「もう少し待って」と引き延ばす方向です。言葉そのものより、待たされる時間のほうが働いています。強い単語をほとんど使わずに成立するため、語彙に抵抗がある人でも受け入れやすい種類です。

③ 羞恥型

自分の口で言わせる、答えさせる方向です。ここから急に好みが分かれます。言えないこと自体を楽しむ形なら負担は軽いのですが、答えを求められると苦しくなる人もいます。返答を強制しない形にできるかどうかが分岐点です。

④ 主導型

命じる、独占する、主導権を握る方向です。関係性そのものを一時的に組み替えるので、信頼が積み上がっていないうちは重く感じられます。ソフトSMと呼ばれる領域と重なるのはこの部分です。

①②までを言葉責めと呼ぶ人と、③④まで含めて呼ぶ人がいます。話が食い違うときは、たいてい想定している番号が違っています。

作品の中の言葉責めと、現実の差

この語を検索すると、用語辞典に続いて音声作品や漫画、小説が並びます。ASMRやシチュエーションボイスは特に数が多く、「優しい言葉責め」という言い方はほとんどこの領域で育った表現です。

作品の中の言葉責めは、聞き手が安全な場所にいることを前提に作られています。途中で止める必要がなく、相手の機嫌を気にする必要もなく、上手い言葉だけが選ばれて並びます。現実の関係では、この3つがすべて逆になります。

そのため「作品で聞いて良かったから」と同じ強さを現実に持ち込むと、思ったより重く感じることがあります。作品で好きだった部分が①〜④のどれだったのかを見ておくと、現実に持ち込む量を決めやすくなります。

作品として楽しむだけで完結させるのも、ひとつの選択です。現実の関係に持ち込まなければならない理由はありません。

受け手の側から見ると何が起きているのか

言葉責めが働くのは、言葉そのものに力があるからというより、言葉が想像を促すからだと説明されます。触られている場所ではなく、これから何が起きるかに意識が向くため、実際の刺激が少なくても気持ちが動きます。

同時に、聞いた言葉は行為が終わっても残ります。良い方向にも悪い方向にも残るので、その場では受け流せた言葉が後から気になることがあります。これは我慢が足りないわけではなく、言葉という手段の性質です。

だからこそ、後に残ってほしくない種類の言葉を先に外しておく意味があります。外しておく言葉の決め方を別に用意しました。

よくある質問

言葉責めの読み方は?

「ことばぜめ」です。責め立てるという意味の「責め」を使います。

「言葉攻め」との違いは何ですか?

意味はほぼ同じものとして使われています。本来は責め立てる意味なので「言葉責め」が通りのよい表記で、検索される数も多くなっています。

強い言葉を使わないと言葉責めになりませんか?

なりません。褒める方向や焦らす方向だけで成立します。強い単語を一度も使わない形もあります。

言葉責めは英語で何と言いますか?

dirty talk が近い語として挙げられますが、こちらは「きわどい話をする」という意味合いが強く、焦らしや羞恥のニュアンスまでは含みません。

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